丘と谷津の硲に憩う

あちこちほっついて身に覚えたことをしたためようと

スマホから格安で発信するサービスを比べてみました

店などに電話する際に使っているBrastel 050の残高が減ってきたのでどの発信サービスが安いか比べてみました。

条件

普段の使い方を見て、下の条件を決めて探しました。

  • 月額無料であること
  • アプリがあるかOSの内臓の機能で発信できること
  • 電話番号はなくてもよい
  • 先払い式の場合、残高が一定期間で失効しないこと

実際の電話番号を通知することを想定しないので、LINE Out楽天でんわは今回対象外です。そうしたことで下のサービス四つを比べてみることにしました。

比較結果

3分通話した場合の料金を比べてみました。
Google Voiceはアメリカドルで算出し、今日22時時点でYahoo!ファイナンスの為替レート計算機能で日本円に直しました。

FUSION IP-Phone SMART Brastel 050 Google Voice SkypeOut
固定電話 48 8 9.42 6.78
携帯電話 48 33 28.27 26.44

これを見るに、

  1. SkypeOut
  2. Brastel 050
  3. Google Voice
  4. FUSION IP-Phone SMART

という結果になりました。

諸元比較と各サービスの感想

数表は下の通りです。単価のうち、スラッシュの左側が料金で右側が通話時間(分)です。

FUSION IP-Phone SMART Brastel 050 Google Voice SkypeOut
固定電話 8 / 0.5 8 /3 $0.03 / 1 2.26 / 1
携帯電話あて接続料 0 0 0 0
携帯電話 8 / 0.5 5.5 / 0.5 $0.09 / 1 10.81 / 1
携帯電話あて接続料 0 0 0 4.82
支払いのタイミング 後払い 先払い 先払い 先払い
支払いのすべ クレジットカード クレジットカード/スマートピット クレジットカード ヘルプ参照
FUSION IP-Phone SMART

留守番電話など付帯サービスが多くて魅力的。それを受けてか、通話料も結構高めになっています。(それでもケータイと比べれば安いのですが)
付帯サービスが魅力的に感じる人にはすごくよさそうです。私はauの回線を機種変更したら留守番電話がオプションサービスになった上にHTC J Butterflyには着信メモが無いので、ここに転送をしています。

Brastel 050

付帯サービスが転送くらいしかないのですが、その分通話料が安くてお得です。前払い式ですが、「○○分ご利用いただけます」というアナウンスを毎回発信したときに言ってくれるので親切です。
支払いはクレジットカードのほかにスマートピットでも支払えますが、2000円からと高めなのがネックな上、現金だけというのがなんとも厄介。

Google Voice

Gmailのチャット画面から発信できるようになったとお知らせが数年前にあってからずっと気になっていたのですが、今回初めて調べてみました。ほぼ全て英語ですね。
なんとなくGoogleには価格破壊という印象がったのですが、その印象を破壊するような値付けでした。そこまで安くありません。それでもケータイあての通話料金はBrastelに競り勝っています。

SkypeOut

ネットから電話するサービスでは一番の老舗です。老舗だからか「接続料金」という料金区分があります。これは通話1回ごとに通話とは別にかかる料金のこと。なんだか昔のウィルコムを思い出します。
接続料金というものがあって割高な印象を覚えますが、3分単位で計算してみると意外と最安値を付けました。印象に惑わされていました。
ただ気を付けたいのが利用規約。半年で失効して復活できないようにも読み取れる記載があります。前にファミリーマートSkypeクレジットクーポンを買ったときにはそんなこと無かったのですが、今買うとどうなるか気を揉んでいます。

まとめ

老舗Skypeの存在が大きいことを今回比べて改めて感じました。ただ大きくて古い海外企業がゆえに結構わかりにくい点と落とし穴があって勝手がよろしくないのは改めてほしいと思います。そこまで含めるとBrastelでチャージしたほうが考えることが少なくて楽でしょうかね。

小売りがロングテール化、あるいは拠点性が失せること

小売業で唯一の成長産業がコンビニと食品スーパーだという話を聞きました。

確かにイトーヨーカドーもあちこちで食品館を開いています。常磐線の車窓から見える三ノ輪の大きなヨーカドーも食品館に変わりました。一方でGMSが不況でイオンが赤字というニュースもありました。

セブン-イレブンという拠点性の高い店が町中のあちこちにできることで、“わざわざ行かなくても要るものは買える”時代です。
そう考えると、コンビニは地理的なロングテール戦略になっているのかもしれません。商店街やショッピングセンターが紀伊國屋書店ならばコンビニがAmazonです。

Amazonロングテール戦略は趣味嗜好に基づくものですからマスはマスのままですが、地理的なロングテール戦略になりますと拠点へまで行く必要が失せますから当然マスの拠点性は下がります。
そう考えると、Arioの新規出店凍結というのも理解できます。セブン-イレブンとの食い合いになるからです。
toshoken.com

こうしてみると、「ケの消費」を7&i HLDGSは求めているのだと感じます。
これはイオンモールや百貨店の「ハレの消費」と真っ向対立します。なんでミレニアムを買収しちゃったんでしょうか。というか、ヨーカドーのプチ百貨店的なスタンスともたがいます。サードポイントの物言いにも一理あります。


柏そごうの跡地をどうするかという問題がありますが、今のまま何らかの商業施設を入れてもよくなる気がしません。駅の拠点性が下がっているからです。
柏そごう跡みたいな大きなハコを埋めるには拠点性を上げつつ埋めなければ駅前全体が破綻しかねません。

それには①コンテンツ②足の確保―――の二つが要ると思います。

①コンテンツは、ハウディモールやダブルデッキでイベントを開いたりしていますが、シネコンなど常設のコンテンツが足りません。また、店舗では郊外店舗と比べて1店舗あたりの品ぞろえが悪くなりがちなのを補う手立てが要ります*1

②は、車を使うのが一般化しつつある中で柏駅周辺へ来てもらいやすくするかという点が課題です。
市は過疎地への手当てはしてきていますが、稠密な地域への手当てはしていません。東武との折り合いをつけつつ、自家用車よりもイオンの送迎バスよりも便利に駅に行きやすくする方策が要ります。バスの高度化を図るのか大駐車場を造るのかパーソナルモビリティに期待するのか分かりませんが。

どこでも商業区画になりつつある中で拠点性を保つにはもっと何かをしなければハレの消費の場は維持できません。どうすればよいでしょうか。

*1:オムニチャネル戦略で補えるかがカギでしょうか……

柏そごうが閉じました

9月30日、柏そごうが43年の営業に幕を閉じました。

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最終日は柏駅も90年代のように活気があり、噴水も賑わいに彩を添えて往時を思い出しました。閉店式のときの鐘の演出もそごうらしく、セブン&アイホールディングス配下で進む「日常化」に真っ向からたがえる演出はそごうの最後の矜持のように感じました。

柏市役所も閉店式の様子を撮影していました。というか、市がやるとはさすがに思っていませんでした。それほど大きな出来事だということが分かります。
www.city.kashiwa.lg.jp

これから柏そごう跡がどうなるのかまだ見えてきていません。唯一見えているのは、よみうりカルチャーが来年4月以降も運営するということだけです。

柏にずっといる者としては、お疲れさまでしたということと、街の顔として髙島屋と丸井にはがんばってほしいと思っています。モディが来るんですから、後ろばっかりを見てはいけませんね。
利活用を気にかけつつ柏の町が賑やかになればいいと思って柏でちょこちょこ買い物していきます。

クレジットカードでバス代が支払える「BUS PAY」を使ってみました

クレジットカードで路線バスの運賃が支払えるという「BUS PAY」を耳にしたので使ってみました。

あらまし

東急線アプリなどを手掛けるiRidge社が平成エンタープライズなどへ向けてリリースしたサービスです。高速バスで海部観光でもサービスしているようです。公式サイトはこちら。

buspay.net

端的にまとめると

  • あらかじめクレジットカードでチャージして
  • 乗りたいときにスマホで決済して
  • 液晶に映し出された切符を運転手に見せれば乗車できる

というサービスです。春日部のほうに用事があったので、イオンモール春日部線に乗って使ってみることにしました。

使ってみた

まずは会員登録が必要です。事前に登録しておきます。メルアド認証が要りますから前の日までにしておいたほうが良いでしょう。

まず路線を選びます。ここではイオンモール春日部線を選びます。
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続いて運賃を選びます。
f:id:wind_sky86:20160911224500p:plain
ここで「春日部駅からイオンモール春日部までいくらだろう?」とちょっとどぎまぎしましたが、下へスクロールしたら運賃表が載っていました。
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確認画面が出ますので、「使用する」をタップします。
f:id:wind_sky86:20160911224507p:plain
「OK」をタップします。
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こうすると切符が液晶に表示されます。この画面を運転手に見せればバスに乗れます。

感想

慣れないのもある思いますが、結構ステップが多くてかなり煩わしかったです。気付いた中で不安に思ったのは下の点でした。

  • 乗る時間が迫ってきていると駅前を走りながらスマホをいじることになるので、かなり危ないです
  • スマホのバッテリーが上がったとき、モバイルSuicaはしばらく使えますがBUS PAYは液晶に映し出すものなので一切使えません
  • (おそらく)払い戻しができないのでバスに乗りはぐれたらアウトです

あとiPod touchに入れたからかもしれませんが、下の事象が起こって後ろに行列を作っちゃいました。乗車時にこういう事象が起こってかなり焦りました。

  • アプリがクラッシュしてログアウトされ、運賃箱の目の前でログイン操作をした

総じて見ると、手続き自体は問題ないのですが、手続きするのがバスに乗る前というのが大きなネックになっているのかなという気がします。この気ぜわしさから「高速バスみたいな大仰な手続きがなぜ要るんだ?」という思いを持ちました。

思えば都心と違って埼玉県は距離に応じて運賃が増すバス路線が殆どです。平成エンタープライズと並行して走る朝日バス*1は後ろ乗り=降りるときに支払いです。

例えば、

  1. 整理券を取る
  2. 降りるときに
    • 現金の乗客は整理券と現金を料金箱へ入れる
    • BUS PAYの乗客は整理券を入れつつ画面を運転手に見せる

とすれば運賃の支度を車内で余裕をもってできるのでありがたいですし、朝日バスと同じ支払い形式になるので分かりやすくなるとも思います。できれば改善してほしいと思いました。

BUS PAYの長短をまとめてみる

いろんな路線に入っていったとして、PASMOとの比較で長短を挙げてみるとこんな感じでしょうか。

  • 長所
    • クレジットカードでバス代が支払える
    • PASMO/Suicaよりも導入・維持費用が安いはず(会社)
  • 短所
    • 会員登録が要る
    • 登録にクレジットカードが要る
    • 柔軟性が無い*2
    • バス得が無い

会員登録が要るのは割と手痛いのではないかと思います。たまに乗ったりする人にとってはチャージして預けっぱなしになる分だけ損しますし、よそから来た人は数回こっきりのために登録する必要が出てきます。
単回の利用で済むスキームならばもっと使い出が増すと思います。

一方、会社目線で見るとローコストで良いのではと思います。
ICカードの導入は高いようで阪東バスへのPASMOの導入を巡って我孫子市が助成してようやく導入が始まったことが見かけて、地方の会社にとってICカードは負担が大きいのだと感じました。これならば目視で済みますからそこまで負担は大きくないのではと感じられます。

現状、投資は少なく済むものの乗客の負担が割とあるように感じます。もっと手軽に使えるようになれば融通が利いて良いスキームになるんじゃないかと感じました。

*1:PASMO/Suica対応

*2:例えば家族分まとめて支払うことができない

柏駅まわりにファミリーマートが多い気がします

ファミリーマートサークルKサンクスが統合することになり、いよいよ柏駅の周りの店でも幟を掲げて周知を始めました。

ところで、柏駅のあたりってファミリーマートが多すぎないかと思ったので調べてみました。

凡例は下の通り。

コンビニ
黄緑 ファミリーマート
深緑 サンクス
青色 ローソン
橙色 セブン-イレブン
赤色 デイリーヤマザキ
黄色 ミニストップ

ファミリーマートが7店舗あり、駅の東西に広がっています。道理でどこでも見かけるわけです。
サンクスも東西に3店舗構えていて、もし店を一つも畳まなければ柏駅周辺はファミリーマートの独擅場になるといっても過言ではなさそうです。

ところで先月マルイの中にミニストップができました。入りやすい立地で便利なのですが、地図で見るとアタックチャンスみたいにぽつんとしています。1店舗だけで周りのコンビニと戦えるか若干気を揉んでいます。

Evernoteの仕様変更、いよいよ明日です

各方面に衝撃が走ったと思われるEvernoteの変更、いよいよ明日からのようです。メールが届きました。

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各仕様の変更は下の記事に記載があります。
無料版における変更で一番影響の大きいと思われるのは、接続できる端末の数が限られるようになることです。私もじかに影響を受けます。

blog.evernote.com

www.itmedia.co.jp

Web版は変わりないということを知りましたのでEvernoteを使い終えることはしないことにしました。接続する端末をWindowsパソコンとAndroidスマホの2台に絞り、代わりにOneNoteを手持ちの端末全てに入れました。
有料版を買ったりとみなさん対応は様々みたいですね。

Evernote Touchも終了

Windowsタブレット向けのEvernote Touchも終わるようです。代わりに8月2日にEvernote for Windowsへ置き換えるとのことです。

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私はWindowsパソコンですがEvernote Touchを入れていました。 miix 2 8でそれを使っていたのでその流れでパソコンにもインストールして使っていました。

同じWindowsですがEvernote TouchではOneNoteへの移行ツールが動かなかったので、8月2日の置き換えで動くようになると嬉しいです。

メモの保存体制に課題

調べて気づいたのですが、EvernoteってエクスポートできるのがEvernote独自の形式のみなのですね。Evernoteに対する心証がさらに悪くなりました。

OneNoteはOfficeファミリーのOneNote 2016ならばエクスポートができるようです。一方で、Windows 10向けのOneNoteは印刷機能でPDFが刷れるのみです。何もできないEvernote Touchよりかはマシですが、物足りなさを覚えます。

近頃よく使っているのがSimplenoteです。プレーンなテキストのみを保存するサービスなのですが、覚えを書き留めておくには手ごろなサービスです。
Simplenoteは一括でダウンロードする機能が備わっていていざという時も安心できそうです。

とはいえ、そもそもよそに頼ることが不安の種でもあります。やっぱり下のような運用が良いのでしょうかね。

qtamaki.hatenablog.com

私、Dropboxのアカウントを持たないものですから、出先でも編集するためにOneDriveかGoogleドライブに対応したiOS/Android/Windows Mobile向けMarkdownエディターを探しているのですが、なかなか見当たらなくて難儀しています。うーん。

柏そごうを畳んだ後の見通しが明らかになりました

新聞各記事で報道されました。
www.sankei.com
www.asahi.com

平成24年にあった浅草松屋の縮小が近いのでしょうか。浅草松屋が退いた跡には東武鉄道がEKIMISEを開きました。今回の場合は続けるフロアをSCに転換した上で、残りのフロアを公共施設にするという心積もりでしょうかね。

土浦のURALAみたいに駅前商業施設の跡に公共施設を入れるのはセオリーですが、どうなりましょうか。柏は市外からの来街者が多い町ですから、市役所というのは最終手段ではないかと思います。
DayOneへの入居を断念したと噂に聞く図書館移転はアリだと思うのですが、予備校との連携をしたり大学のサテライトキャンパスを設けたりといった柏ならではの付加価値が欲しいところです。

あと新聞に全く載らないのが、プラザ館とアネックスです。プラザ感は心配しませんが、現状でも空き床が埋まらないアネックスが思いやられます。
柏駅西口北地区再開発に合わせて駐車場をアネックスの場所に移してきて跨線橋を車も通れるものに架け替えてもらえたら国道側からも来やすくなって便利だと思うのですが、いかがでしょうかね?再開発が何年先の話か見えませんが……。

ともあれ、「行きたい」「行かねば」と思わせる何かが要るのは間違いありません。柏そごうがここまで落ちたわけは

  1. 百貨店業界の凋落
  2. 周りにショッピングモールがかなり増えた
  3. セブン&アイの百貨店経営センス

が挙げられますが、この他にも

  • 平成11年に柏駅南口ができた

というのも大きいと思います。丸井柏店*1の開業と合わせて駅前の求心力が南側に移りつつあります。これが直に響いたのが柏そごうとサンサン通りだと思います。

並みの店子でこの逆境を跳ね返せるとは思えませんので、どのようなテナント構えにするか若干ドキドキします。ひょっとしたら髙島屋やマルイに真っ向勝負を挑んでレッドオーシャンになるかもしれませんし。

*1:平成28年秋にモディ柏へ転換予定