丘と谷津の硲に憩う

あちこちほっついて身に覚えたことをしたためようと

テキストはGoogleが務めた、では音声はどうか

メディアは、人の生活の何パーセントを独占するかを巡って争っている。ラジオも新聞と同じく、独占する時間を奪いにいくプレーヤーだ。インターネットラジオは、そのとき、プレーヤー足りえる存在なのだろうか。
玉石混淆といわれるインターネット。その中でテキストはまだいい。Inktomiという、Googleという、そしてWindows Live Searchという篩が現れてきたからだ。
では、画像はどうか。まぁ、画像検索がある。どれほどの精度かは不明瞭だが、ある。
では、音楽はどうか。
この音符の並びはジャスだ、J-POPだと判断する検索エンジンは存在するだろうか。この波形のパターンはJ-POPだ、ジャスのライブだ、ラジオ番組だと判断する検索エンジンは存在するだろうか。目下、存在しない。ID3タグで見分けるほかない。しかし、そのID3も付与するかは任意だ。絶対条件ではない。
そもそも、音声ファイルが面白いかどうかは実際聞かなければわからない。しかもテキストや画像と違って途中をすっ飛ばすことはできない。面白いかもしれないが面白くないかもしれないというときに、ネットラジオというものに対しては費やすものが大きすぎる。そのようなものに挑んでみようとする人は奇特な人か暇人である。@niftyPodcasting JuiceもiTunes StorePodcastもすることはYahoo! Directoryと同じだ。
そんなYahoo! Japanもトップページからディレクトリを外す改装案を見せている。ちょうど、ウェブの音声業界はテキスト業界と比べて10年弱遅れているということか。
インディーズ楽曲を探す、インターネットラジオを聴くという観点で見れば、更なる発展には技術上のブレイクスルーが必要のようだ。
我らがALFAも音声を創るコンテンツ産業の端くれとして、侍魂のようにぱっと出で終わらないように心したい。