丘と谷津の硲に憩う

あちこちほっついて身に覚えたことをしたためようと

博物館実習

館務関係の説明が一番充実していた実習だった。
とりあえずバックヤードじゃなくて展示エリアを一般客目線と中の人目線で見る。博物館のなかではかなり展示も充実していて工夫もなされていると感じるが、これで年間来場者数をさらに上げろという都庁はかなり難儀な求めをしているなぁ。

国民の教育、学術及び文化の発展に寄与することを目的とする

のが博物館なわけで、寄与したか否かが博物館として良否の判断基準だろう。経費の収支ベースで見てもしゃあないと思う。
とはいえ、21世紀初頭にあっては

展示して教育的配慮の下に一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーション等に資するために必要な事業を行い、あわせてこれらの資料に関する調査研究をすることを目的と

して飯が食える環境なんて存在しないし、これをどれだけがんばったかを絶対的に評価する尺度が無いのもある。
だけど、WWWを散策してみると商業主義に立脚しないなんかおもしろいことがじわじわと芽生えてるのも事実。(←卒論のテーマ)
これがなんかいいようにならんものかとついつい考え込んでしまう。たぶん、この10年・20年では成るような問題じゃないが、きっとなんとかなると信じたい。そんな実習だった。