読書
パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)
- 作者: 海部美知
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2008/03/10
- メディア: 新書
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ただ、私はこういう向きは別に悪くないのではないかと思う。文化が熟れて書く人も読む人も増えて幅が広がったことなんじゃないかと思う。現在の風潮をざっくりとまとめるポータル的な役目を果たせれば十分なんじゃないかな。
閑話休題
非常にざっくりと来た。特に、意見の分かれる問題については遅々として改善されない点とか。
でも、なんだろう。なんか違和感が生じた。どこだろう。よくわからない。
混沌を厭う側面もある。でも、戦国時代はどうだろう。秩序だった社会構造なんて全く無い。武将同士のガチの戦いだ。元寇の直後だから得体の知れない輩が本朝*1にまた攻めてくるかもしれないのに、あえてカオスに突き進んでいった。これはなんだろう。視野狭窄か?
私が思うに、天皇という"枠組み"が心理的なセーフティネットになったんじゃないかと。やんごとなき方の権威に与れれば本朝は安泰だという思いを無意識か意識してか判らないけど持ってたんじゃなかろうか。中核に天皇を戴くのは既定事項だから、自分たちはその外縁をどれだけ占められるかだけを考えればよい、といった考えなのかな。とすれば、有事の際の対応マニュアルが完備といった感じの状況だから、ある意味安心してカオスに突き進んでいったと考えることもできる。
もしカオスを取り込むとすれば、こういった心理的なセーフティネットの存在がキーなのかもしれない。現代の社会でいえば、何かあった際にも満足に生計を立てられるような生き方ができるような社会の仕組みを整えるべき、といったところか。とりあえず、ワープア云々が叫ばれる2008年現在では遠い先のことっぽい。
あと、日本は基本的に「ものづくり」の国なのかなあと感じた。日本の会社が純血主義で首切りなどをしないのはそういう要素をもありそう。会社を社風などを含めて一つの製品と見るような考え。製造業が四苦八苦するのは本論に書いてあるから述べないけど、ものづくりという観点が全く無かったのはちょっとアレ?と思った。
「ものづくり」とコミュニケーションの相関などを調べてみるとおもしろそうだけど、どうだろう。本文を読む限りだと相反するもののようにも感じてしまうが…。
千年、働いてきました―老舗企業大国ニッポン (角川oneテーマ21)
- 作者: 野村進
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2006/11/09
- メディア: 新書
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末尾に
午前2時に、調べることを全くせずに書いたぐだぐだ日記なんで、指摘があっても優しく間違いを囁いてくれると助かります。
とりあえず、もう一回読み直そうっと。
*1:当時の言葉で、「わが国」の意。