丘と谷津の硲に憩う

あちこちほっついて身に覚えたことをしたためようと

mixiのメールアドレス検索機能導入で一悶着

マイミクがmixiボイスで呟いたので気付き、それからしばらくしてこの件がホッテントリ入りしてた。

反応は、押しなべて反対一色。「ふざけるな」というのが多勢。
私は予備のケータイのアドレスを登録するから一見さんを避けられるけど、普通そんなにケータイを持たないわけで、これはちょっとひどい。

なぜ危ぶむ人が多いか

mixiに風通しの良さなんて求めない」なんていうコメントに象徴されるとおり、mixiには親しい人たちとだけだべられる楽しいぬるま湯を求める。
そんな空気のところにこんな機能を導入されれば、

  • 知りたくない人に私がmixiやってることを知られてしまう

っていうことになり、別のパーソナリティを持つことがばれてしまう。そうなったら、「あ、○○さんって俺らに見せてくれない側面があるのか……」というよろしくない状況になる。
思われること自体がなんともなくても、たとえマイミク申請されたら断りにくい。リアルの人に対する人格とマイミクに対する人格を変える人の場合、マイミクになったリアルの人に対してマイミクへの人格を晒し続けるのは快くない。

オープン→クローズド→オープンへと舵を数遍切りなおすミクシィ

そういえば、mixiも当初は実名制だったね。とはいえ、IDが30万台の自分は最初からハンドルで登録するように、次第にクローズドなものに変わっていった。
オープンからクローズドに切り替えるのは、ただ単に情報の広まる範疇を閉ざすだけだから問題は無い。だけど、その逆は問題だ。
mixiチェックみたいに新サービスに対して新しい方針をあてがうのは構わないが、既存の登録済みのものにたいして方針をいきなり変えるのは問題だ。クローズドだからと安心していたものがいきなり崩れるんだから。
会社の信頼が揺らぐよ、これ。
facebookと競うべく風通しのよい界隈に仕立て上げなおしたいのは分かる。だけど、そんなものは既存ユーザーからすれば、閉鎖的だからこそまったりできた居心地のよいぬるま湯に硫酸を投げ入れられたようなもんだ。
しかも、硫酸で火傷するのと違って情報公開による痛手は二度と復旧しない。YouTubeに流れたあの動画、「消すと増えます」という「不死鳥動画」になったでしょ。
運営はユーザーの貴重な情報を預かっているという自覚をもっと持ったほうがいい。ろくな情報が書かれなくなってmixiの衰退に追い討ちを掛けるだけになるよ。