丘と谷津の硲に憩う

あちこちほっついて身に覚えたことをしたためようと

鉄道路線の廃止

ネット上で見知った話なんだけどね。
鉄道敷設から数十年たった今、人口とか商店の分布が様変わりしたわけだ。で、「地元の人はあんな路線使わないよ」と言われるわけだ。
和歌山電鉄みたいに路線が観光資産ならばまだしも、普通は路線沿いに観光資産(と商店とか)が点在するわけで、そう言われる以上生活する上で必要な社会資本としての体をなしてない。
おまけに折からの不況で支援するほど懐の温かい組織も減ったから、スクラップ&ビルドを図るにはいい機会なんだよね。
そんな状況下で後援会みたいな組織が必死に訴えても糠に釘。


まあかといって何もかも廃止にすればいいわけもない。赤字でも社会的に必要ならば政治の出番となる。えちぜん鉄道復活前の混乱は割と有名だし、赤字を出しても地域が大量輸送機関を必要とするのならば梃入れが必要じゃないかな。
もし廃止が決定したとしても、30tの車体を平気で載せられるならだかな路盤は有望だ。かしてつバスみたいにBRTに転用すれば、路盤整備は公共工事で、運行は民間で行えば必然的に上下分離できて負担も減るだろうし。
必要とする人がいれば、ね。


何にするにしても需要の少なさは頭を抱える問題。とりあえず、廃止が決まったからってすぐに高度な公共交通が失せるってわけじゃないよ、ってことで。