ALTOレビュー
以前紹介したALTOからやっと招待状が届いたよ!
招待状には、こんな文言が。
Get that grin ready-we're unclipping the velvet rope and letting you in to Alto.
「いつでも顔がほころべるように。ビロードの縄を解いてあなたをALTOへお連れします。」って感じかな。素敵じゃん!
サインアップ
まずはALTOのトップページにアクセスし、右下の「OR SIGN IN」をクリック。いきなりサインオン画面が出て面食らったけど、AOLのメルアドで申請したからAOLのメルアドとパスワードを入力して無事に認証完了。サインアップ画面へ進んだ。
まずは利用規約に同意する画面。13歳未満は使えないみたいだ。
次いでALTOを紹介するPVが流れる。いきなり流れるからシングルコアPCには地味に辛かったよ(;´Д`)
その後、Facebookとの連携を確認する画面が出る。飛ばしてもOKだと思うけど、今回は物は試しとて連携してみた。
使い始める
ここでサインアップは完了。既に申請時に使ったAOLのアカウントは使える状態になっていた。そこにお好みでYahoo!とかのアカウントを加える段取りだ。
で、GmailとYahoo!(米国)のアカウントを加えた状態がこんな感じ。
自動で写真添付あり、その他の添付あり、スター・フラグつきといったスタックを作るほか、ソーシャルメディアやショッピングサイトからのお知らせがあればそれに応じたスタックを自動で作ってくれる。
スタックとは
WIRED.JPで既報のとおり、ALTOの最大の特徴はこのスタック機能。
複数アカウントを束ねて、添付あり、写真あり、スター・フラグあり、ソーシャルメディアからのお知らせ、ショッピングサイトからのお知らせ……といったまとめができる。先ほどのスクリーンショットの右側にあるのがスタックだ。
手法はともかく気分としてはGmailで次々ラベリングしていく感覚に似ている。違うのは、複数アカウントを束ねられるってことと、サムネイルで表示するから一覧性が高いということだと思う。
かなり遡れるから、見落としていた添付ファイルとか写真を発見することもある。懐かしんだりどきっとさせられたりするかもしれない。
もちろんスタックを自作することもできるが、篩い分ける条件が「差出人」「受取人」「件名に含まれる文字」の3種類しか無い。ここはベータ版だからだろうか。
タブとその他機能
その他の機能として、一番左側にPeopleやGoogle各種サービスへのショートカットが配置される。
一番左側のタブは各アカウントのメールのみを表示するタブになっている。一番上が全アカウントを総覧するタブ、そして次に各アカウント(私の場合はAOL→Yahoo!→Gmail)といった順に並ぶ。もしGmailだけに届いたメールを一覧したい場合はGmailタブを選べばいい。
その下にPeopleタブがある。これは各アカウントの連絡帳に含まれるアドレス一覧と、サインアップ時に連携したFacebookのニュースフィードが同時に見られるタブだ。Twitter連携を後から加えることもできるから、Twitterのタイムラインとニュースフィードを混ぜて表示することもできる。
タイムライン・ニュースフィードのリンクを踏めば普通にTwitter/Facebookのサイトへ飛ぶだけだが、今後はPeopleと紐付けできるようになるのだろうか。ちょっとわからない。
統計
スタックに束ねたメールは統計化される。今の所、上部に「メール数」と「未読数」、下部に円グラフでスタックにおける差出人別メール数の割合を表示してくれる。
メーリスなどでは誰が一番発言しているかよく手に取るようにわかって面白い。
埋もれているメールなどを発掘する手がかりにもなるかもしれない。
ちょっとダメな箇所、分からない点
送信がまだダメ。届いたメールの下部にGmailよろしく返信用フォームがあるが、ここから送ったら強制的に一番最初のアカウントから送られる。つまり、私の場合はGmailに届いても、返信はAOLからとなる。
あと、Reply-toが未実装なのか、Fromのメルアドへ送られてしまうのは痛い。ALTOでメーリスなどを扱うのはまだ尚早だ。
実装するか分からないが、メール作成時にHTMLとテキストの切り替えをできるようにもしてほしい。
スタック自動作成についてはなかなか優秀でTwitterやFacebookなどのお知らせが受信トレイにあればすぐにスタックを自動的に作ってくれる。ただ、これがmixiやGREEなどになるとどうだろう。全てのサービスを自動的に判断するのかは分からない。
総評
メールを「整理する」のに注力しているプロダクトはいくつかあるが、ALTOは「見る」のに注力している点が非常に面白いと思う。メールを束ねるのはGmailでもやっていることだけど、そこにビジュアル化や統計化という要素を盛り込んで見つけやすく、また見るだけでも楽しい構成になっているのが非常に高ポイントだ。
ただその反面、(ベータ版ということも相まって)作成して送信することについてはまだまだという印象だ。Reply-toも未実装ならばまだまだ本格的に使うには不十分だと思う。このへんはもう少しこなれてくるのを待ちたい。
日々メールを淡々と処理するだけに留まらないのが非常に面白いから、ぜひともこなれて本格的なサービスインを期待したい。