丘と谷津の硲に憩う

あちこちほっついて身に覚えたことをしたためようと

Opera Mail


上の記事と連動したわけじゃありませんが、池辺も使ってみました。結論としては、上の項目に言及がない通り、運用から外しました。アンインストールはしてません。

盲点

全てのアカウントをGmail流の運用法に則っている人は使いづらいことこの上ありません。
Gmail流、受信ボックスに余計なメールを置いておかない主義ですね。
池辺は平成17年にGmailを使い始めてから、Yahoo!メールなどほかのアカウントでも同じようにしています。「アーカイブ」フォルダを作って移動させるだけなのですが、HotmailiCloudメールもアーカイブフォルダへの移動が簡単にできるようなボタンが備わるようになりましたね。

Opera Mailのビュー

Opera Mailは「受信済」というビューがあるにはあるのですが、これは全受信箱を参照するわけでなく、文字通り今まで受信したメール全てを表示するビュー。全受信箱にあるメールを一括して参照する機能は無いようです*1
他のメーラーと同じくアカウントごとにフォルダの階層を表すビューはあるので、そこから行えばいいだけの話ですが、ビューが全くの役立たず。

「ラベル」

Gmailの流儀のもう一つ:フォルダでなくラベルによる管理を踏襲しているようです。Gmailとどちらが先かは知りませんが……。
デフォルトで「受信済」「ピンを表示したメール(=Gmailのスター、Outlookのフラグ)」などのビューがあり、条件指定で自分でもラベルを作れます。
これによって複数アカウントから同一条件によってメールを洗い出せるのは便利そうです。

Opera Mailをおすすめできる人

アーカイブ運用をしていない人。
あと、上の画像にもある通り、件名などが文字化けするのでラベルの新規作成時に検索指定しても目的のメールが引っかからないことがあります。日本語の重要なメールを日々ガンガンやり取りする人には薦められそうにありません。
上のLifeHackerで傍島氏はSparrowには触れているものの、“メールをタスクとして扱う”MailboxやTaskboxには触れていません。ひょっとするとアーカイブ運用をしていないのかもしれません。


あと、Gmailもそうだけど、厳密なフォルダ構造による20世紀型の管理をしている人も対象外です。Opera Mailはラベルによる複数フォルダ横断型表示が主です。

感想

Gmailに感化されてアーカイブ運用をしている池辺には水と油ですが、ラベルによる整理というのもGmailの流儀です。
Gmailと親和性が高いThunderbirdも、実際に触れてみると20世紀型のフォルダ構造重視型。統合フォルダでだいぶ便利になりましたが、Netscape Communicatorの面影が結構残っています。
それに対し、Opera Mailは平成17年にGmailが提案したように“フォルダ以外による整理”を主に据えています。年々煩瑣になってくるメール整理に対してGmailと同様に挑戦しに行っているOepra Mailは好感が持てます。

*1:見つけられなかっただけかも。あったら教えてください