丘と谷津の硲に憩う

あちこちほっついて身に覚えたことをしたためようと

今日の #ブロガーサミット の感想

私がウェブ上で日記を書くようになったのが2000年夏頃。ジオシティーズのジオダイアリーを使った日記だった。高校入学とともにパソコンに触れる機会が減ったことを受けて、管理の手間を省きたくてMovable Typeへ乗り換えたのが2003年頃だったか。
そこから数えてもう10年。ライブドアブログも10周年。我らがALFAとVDFの制作ブログ*1をしたためるためにライブドアIDを取得してから9年もたったようだ。ブログが普及して10年という良いタイミングでブロガーサミットが催された。
きっかけはなっちゃんのツイートだった。

結構こういうのは尻込みしちゃうタイプなんだけど、無料だし、ライブドア10周年だし、ちょっと行ってみようかなと思った。実はそれだけじゃないけど、最初はそういうノリで応募した。

ブロガーサミット?

全体を通してパネルディスカッション形式で進行。テーマとしては、この10年を振り返る(「ブログ〜この10年〜」)、メディアとしてのブログ(「個人ブログからブログメディアへ」)のあり方、事業者が語るブログの今後(「ブログサービスの近未来」)、ビデオブログなるもの(「ビデオブロガーの今」)、休憩をはさんで自分のライフスタイルにおけるブログのありよう(「ブログライフバランス」「ブログを書くと言うこと」)───といった感じのテーマだったと思う。記憶にないのが所々あるけど。
過去を振り返るというだけでなく、事業者が語るトークセッションといったものが織り交ぜられてて意外性があったと思う。

印象に残ったこと

「ブログ〜この10年〜」

ステマサミット2013。
確かになんでもかんでもステマステマ言われて萎えるようになって情報発信というウェブの根幹が揺るぎそうになっているのは分かる。でも、言いすぎじゃね?
食傷気味になって食あたり起こすかと思った。おやつ無いけど。
今までにも似たような事例はあったような気がするんだけどなあ。思い出せない。やっぱりステマは格別なのか?んー……。
IT戦士の“ブログは草の根が広がることになったが、マスメディアの代替とはならなかった”という発言はかなり新鮮に感じた。でも、よく考えれば確かに久しくそんな聞かない。IT戦士の発言を耳にして思い出したのがネットは新聞を殺すのかBlogだけど、今確認したら2006年で更新止まってた。
ブログはマスを倒しに行ったのではなく、今まで意見が不毛のエリアに草の根を広げていったという感じなんだろうかね。

「個人ブログからブログメディアへ」

こちらもステマサミット2013だったけど、まあさておき。
新野さんの行動力はまねできないけど、うちのALFAとしては真似しなきゃいけないかも、と思ったり。本業のほうは、グロスとネットいくらだったっけなぁ……。
それよりも興味を引いたのは、堀さんの発言。
他のお金が云々というより、“自分もそうだけど、コミュニティーが幸せになれるように”という発言がすごく身近に感じられた。草の根的でかつ見本となる。お金がどうのこうの費用がどうのこうのと言われれば身を入れて考えなきゃいけない観念に迫られるけど、ブログを書くのに本当に必要なのは真摯さをPRすること。

ブログサービスの近未来

gooブログNTTレゾナントYahoo!ブログのヤフージャパン、それに老舗ブログツールMovable Typeの開発元たるSix Apart社とJUGEMロリポップでお馴染みのpaperboy&co.。Movable Typeには昔お世話になっていました!
事業者による現状紹介と今後についてのトーク。
聞いていて思ったのは、サミットに来るような層と事業者が想定すべき層は全然別物だな、ということ。特にgooもY!も反応が無くて寂しがらないようにという点を注力しているように見えているけど、こうした施策はブログというよりすごくSNS的。
前々から感じるけど、ブログサービスって“モノ・コトを広めたい”という人へ照準を合わせる会社と“ジブンとその周りのことを語りたい”へ合わせる会社があると思う。前者はFC2、Seesaalivedoorで、後者はYahoo!、Ameba。gooは若干後者寄りで、Jugemはちょっと分からない。はてなダイアリーはもっと分からない。
そういう私の視点から見ると、今回の登壇者はまさに後者に属する会社で、このサミットの空気とはそぐわない印象があった。
まあ、このサミットに集うような人は事業者が何の施策を打たなくても書き続けるような人たちなんだろうから、おもねってもしょうがないという由はありそうだけど。
でも、gooブログの高齢者に注力している発言は興味深かった。私のフォトログで一番好きな「へっぽこが行く」もgooブログで、おそらく60歳以上のシニアブロガーだ。人によるけどシニアの言葉って一言一言に趣があるから、読んでいて飽きない。もっともっと発言できる人を発掘してほしいと思ったりもした。

ビデオブロガーの今

動画を見ないし作らない人にとっては別世界だった。登壇者からの印象は後述。

ブログライフバランス

津田さんの“ネットが好き+音楽が好き”だからブログを立ち上げたという発言から、ブログってやっぱりブロゴスフィアを醸し出す装置じゃなくて単なる情報発信ツールなんだよなってことを再認識する。
ほかは結構“私の場合はこうだった”という感じでなるほど〜以上の印象を受けなかったので割愛。
あ、岡田さんの言っていた“自分の周りのパワフルな人についていく”というのはちょっと気に入った。自分も切り開いていくタイプではないので、そうしたい。というか、自分の場合、ALFAがそれか。

ブログを書くと言うこと

まずは続けること。半年以上続けること。書き飛ばすこと。その書き飛ばしが積もって他人に自分の好みを解析してもらう。そうして周りからスポットライトを当ててもらう。
すごく気楽になれるパネルディスカッション。さっきまでのパネルディスカッションだと明確にビジョンを持って行動するのが前提という感じだったけど、“ビジョンは後からついてくる!”と言われているようで安堵した。
まずは書き出すこと。自分に関することをしたためていけば、自分のことを自分が分かっていなくても他人が分かってくれる。思い返すとすごい時代。セルフプロデュースを代行してくれるという感じだろうか。

思ったこと

トークを聴いていて思ったのは、登壇者には二つの路線が見え隠れするように感じた。

  • ブログで身を立てていく
  • 楽しくやろう

という路線。それを感じたのはビデオブロガーのディスカッションを聴いていて、すごく原始的なピュアな印象を受けたから。その後の17時台、18時台のディスカッションもそう。“嫌にならない程度に”とか“気が乗らなければ書かなくていい”とか、お金がかかっていたら絶対に口走れない。この辺を整理してディスカッションを進行してもらえたらもっと良かったと思う。似たような話多かったし。

総合所感(個人的総括)

総括というほど上に書いたことをまとめるわけじゃなくて全体を通しての感想なので、“総括”というよりかは“総合所感”という感じ。
10年を振り返るという視点で行けば、今回のブロガーサミットはとても面白かった。
なんだろう。「私はこういう点を気にして書いてきた」「こうステップアップしてきた」という振り返りの展覧会みたいな感じだった。迷ってる人、これから始める人、技量をつけたい人にはすごく良かったと思う。


かくいう私も、今まで迷いがあったのでかなり為になった。
今まではふらふらと気になることをつらつらと書き留めるだけだったけど、これじゃ何の身になっていないと思ってた。それに、会社で「もっと自分の意見を出すように」と指導されたりして、ちょっと意見出しすることに悩んでた。
上司から貸された本にこれがある。

「原因」と「結果」の法則

「原因」と「結果」の法則

これを見て、まずは思いを持つこと、その思いから目標を定めることが必要だと感じた*2。だから尚更思いを出すべきブログを書き連ねつつ、なんも身になっていないことを改めて痛感した。
登壇者が継続は力なりみたいなことを言ってたけど、なんの思いもなく続けるのは何の肥やしにもならない。
でも、テーマを選んで書くのは結構大変だし、ハードルが高い。「とりあえず書いてみる」という姿勢が大切という登壇者のセリフもよくわかると思う。だから、情報発信をしよう、自分の考えを伝えたいと思いながら書いていくことが大切なのかなあ、と感じたサミットだった。


ひとまず今年はフリーメールに興味関心を寄せているから、自分の見方や思いをしっかりしたためられるようにしたい。事実の羅列に終始する場合も、この記事では何を伝えたいかしっかり決めて。
……肩の力入れすぎかな?
力みすぎて面白く感じなくなっちゃ台無しだから、ひとまずは難しく考えすぎずにこれを伝えたいって思いながら書いていこうと思う。まったりがんばろう。

余談その1:実況環境

気になったことはリツイートするタイプだし、みんなどう思うかも気になるタイプなので、Twitterを眺め見てた。ということで、

という姿勢だった。結構きつい。

余談その2:記録する環境

マウスコンピューターLuvBooksシリーズを持参したわけだけど、バッテリー改善に注力しているモデルでもないから消費が激しい。もともとこれを買ったころには電源のない席で起動することなんて想定してなかったからしょうがない。
そういうわけで、後半はメモ帳を引っ張り出して必要に応じてメモしていた。
周りの人はMacBook Airの割合が多かったけど、目の前の人はLet's Noteだった。もしこういうのに今後参加することがあるとすれば、もっと機動性のいいマシンにしたほうがいいなと思った。
今ならばSurface RTだろうか。メモするくらいならばこれで十分そうな気がする。

その他

10周年を記念してというスタンスがあるし、徳力さん自身も弁明していたけど、過去を振り返って今を語ることが中心で今情報発信で輝いているという雰囲気が感じられなかった。20代で有名なブロガーっていうとあんまり思い当たらないけど、Twitterで、Google+で、Facebookで、Tumblrで……と発信のプラットフォームが多様化しているから、その各プラットフォームで輝く人を集めてぶつけると面白そうなのになあと思う。って、ブロガーサミットじゃないか、それ。
ひとまず高齢化が進むブロゴスフィアにおいて私は平均年齢引き下げに貢献できたと思うよ!はあちゅう氏と同い年だけど。

とりあえず

今日は大変ありがとうございました。身になりました。来年も期待しています!

*1:今はSeesaaで書いてる→ALFA スタッフによる制作ブログ

*2:流されやすい奴というご指摘は甘んじて受けます