丘と谷津の硲に憩う

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Outlook(Hotmail)がIMAPを備えた

Exchange ActiveSync(EAS)とPOP3しか備えなかったOutlook(旧Hotmail)がついにIMAPを備えた。「どうせ備えまい」と半ば諦めていたからすごく驚いた。上のImpressの記事でも「ついに」と感情を込めた題名になってるし。

どういうインパクトがある?

今までパソコンでOutlookを見るには

のいづれかしか選択肢が無かった。ブラウザで広告付き*1の画面で見るか、MS製品を使うかの二択。
これがIMAPで広く門戸開放されたことが一番の衝撃。要はMS製品への囲い込みをやめたように見えるからインパクトがある。


とはいえ、どちらかというと囲い込み策の一環という気もする。iPhone/Androidでは端末内臓のEASで、ThunderbirdMac Mail.appではIMAPで、MS OutlookWindows LiveメールではMAPIでOutlookにつないでもらって利用を促進したいのだと思う。これで、家ではMac、出先ではiPhoneというような人もかなり利用しやすくなった。
ただ、こういう人をMSは集めて何がしたいんだろうという疑問は残る。

設定方法

今までPOP3での設定がある場合は消す必要がある。Thunderbirdでの新規設定の仕方は下のとおり。

  1. Windowsの場合は「ツール」→「アカウント設定」、Linuxの場合は「編集」→「アカウント設定」でアカウント設定を開く
  2. 左下の「メールアカウントを追加」から新規設定画面を出す
  3. 差出人名、メルアド、パスワードを入力し、右下「続ける」ボタンを押す
  4. そのままだとPOP3での設定が見つかるので、「手動設定」を押す
  5. 受信サーバーのところを、上記リンク先の通りimap-mail.outlook.comとする。後はこのままでOKなので、「再テスト」ボタンを押し、パスした旨が表示されたら設定完了となる。

感想

Outlookは完全なエイリアスが使えるということで、ショッピング用とかに便利そう。スパム三昧になっても容易に捨てられるから気軽に使えそうだ。
逆にMSの思惑通り、常用メルアドに昇格しても便利に使えそうだ。Gmailと違ってEASを備えるからiOSの標準メーラーでプッシュ通知が受け取れる。今回のIMAP装備で、Outlookは使いでが増したと思う。

*1:広告といってもSurface RTとかFacebookのアップデートだけど