Windows 10で電話・メッセージングアプリにサインインできませんでした
Windows 10には
というアプリがあります。カッコ内で示した機能をそれぞれ行います。Windows 10へのアップデートの時期にもよるのかもしれませんが、私がmiix 2 8をWindows 10に上げたときには3つともバンドルされていました。
しかし今まで使っていませんでした。使えなかったのです。
これらのアプリは起動しても「Skypeは現在利用できません」とエラーを返して使い物になりませんでした。しばらくたてばWindows Updateで直るかなと放置していたのですが一向に直りません。
仕方なく原因を調べてみることにしました。
症状詳細
具体的には下のような症状が出ていました。 - 内蔵カメラが動き始めて自分の顔は映るが、連絡先リストが真っ白(ビデオ通話) - 通話もチャットも何もできない - ハンバーガーメニュー内の「設定」をタップすると「Skypeは現在利用できません」とエラーを返す
エラー番号は「0x80131500」でした。これでググってみたところ、下の相談例が見つかりました。
下まで読むに、結局解決しなかったようです。
ただ、これでアプリじゃないところに問題がありそうだと気付いたので、アカウント周りを調べてみました。
アカウント調査の再設定
現在の端末やアカウントの設定と過去の記憶とを突き合わせてみたところ、次のような有様でした。
※上で挙げたアプリ3つを「Skype関連3アプリ」とこの記事では呼ぶことにします。
- Windows 10へはMicrosoftアカウントでサインインしている
- Skype関連3アプリにSkypeアカウントではサインインできない
- SkypeアカウントとMicrosoftアカウントの紐づけはされていない
- 普段はSkypeアカウントに登録された連絡先とやり取りしている
Windows 10にバンドルされたSkype関連3アプリはMicrosoftアカウントと紐づいたSkypeの情報を見に行っているのですから、Skypeアカウント側の情報は無いに決まっていますね。見えないのはなぜかと焦っていましたが、早計でした。
ただアプリ側の動きも問題ありそうな気がします。実装がどのようになっているかは知りませんが、初回であれば初回なりのダイアログが出るのが普通だと思います。何も出ずに通常の画面が現れて深い階層に行こうとするとエラーというのは設計が何かおかしい気がします。
それはMicrosoftアカウントでSkypeにサインインしたことはあるが使ったことはないという状況を想定していなかったからかもしれません。
ひとまず、この状況でありますから対応策としては
をすれば無事に解決しそうです。
アカウントの設定
結論から言うと上の見立ては正解だったのですが、この正解に至るまでも大変でした。
MicrosoftアカウントとSkypeアカウントの紐づけをするには
MicrosoftアカウントでSkypeにサインインしたことが無いのであれば、公式サイトの情報で無事に紐づけができるはずです。
ただし上記のSkype関連3アプリでなくSkypeデスクトップアプリ*1を使う必要がありました。
私が試しにSkypeデスクトップでサインインしてみたところ、カメラ・マイクセットアップ画面の後に何もなく、すぐ連絡先一覧の画面が現れました。この動きを見たことで前にサインインしたことがあるらしいと気付きました。ここをきちんと紐づければ動くかもしれません。
ただ、紐づける設定を設定画面で探してみましたが見当たりません。どうやら初回サインイン時にだけ表示されるようです。この画面を出す方法を見つけるのに手こずりました。
この初回設定にだけ変更できる仕様というのはいただけません。
リンクを問う画面を改めて表示する方法
いろいろ試してみてこの方法でリンクするかを問う画面が再度現れるようになりました。
- Skypeデスクトップからサインアウトする
- Skype公式サイトのマイアカウント画面にMicorosoftアカウントでサインインする
- アカウント設定でMicrosoftアカウントのリンクを切り離す
- Skypeへの再サインインの必要がある旨警告が出る
- 承諾する
- SkypeデスクトップでMicrosoftアカウントでサインインする
- リンクするかを問う画面が出る
これで紐づけができるようになりました。
実働確認
この紐づけをした後にSkype関連3アプリを順次開いてみたところ、無事にチャット履歴が載って連絡先へ発信できるようになりました。一件落着しました。
Skypeデスクトップアプリは別アカウントでも動く
動くようになって気付いたのですが、Skypeデスクトップアプリは別のアカウントでサインインしても全くSkype関連3アプリには影響しないのですね。
要はWindows 8の頃のSkype for modern WindowsとSkypeデスクトップアプリとの関係性と同じです。同じ機能を持つアプリがあるのには変わりありません。
ストアアプリのほうの名前が変わったのでWindows 8の頃のほどの混乱はないと思いますが、実情を知られれば知られるほど厄介さが増しそうです。