アリオ柏の詳細が発表
ついにアリオ柏の詳細が発表されましたね。今年4月25日に開業するということで、ゴールデンウィークは賑わいそうです。
- 【イトーヨーカドー】2016年4月25日(月)グランドオープン “SEVENPARK ARIO KASHIWA” | 会社情報 | セブン&アイ・ホールディングス
- アリオ柏、4月25日開業 「体験型」重視で集客へ 公園、運動施設など併設 | 千葉日報オンライン
本当に公園を設けるとは
イオンに比べてイマドキの大型SCの展開が出遅れているセブン&アイですが、巻き返したいのか差別化を図りたいのか、新しい方向を打ち出してきたのが面白いなって思います。
11月に書いた記事で「一日中いてもらって」という意図があろうと書いたとおり、公園などもあって本当に買い物せずとも一日いられる施設になったようです。さすがにびっくりしました。「セブンパーク」の「パーク」って理念だと思っていたら、イベントなども催せる本格的なものを造るとは。
ただ、それと共に見えてきたのは柏中心街からの撤退です。柏そごうの閉店もそうですし、それに影響されてかタワーレコードもアリオ柏に移ります。柏タイムズの中の人のツイートにもありますが、自社内での食い合いを避けるべくの閉店という見方があります。私も同様で、これが三越伊勢丹やJフロントだったら閉店しなかったのではと思います*1。
プレスでも出てたけど、アリオ柏にセブン&アイが注力し始めているので、選択と集中の結果でもあるかと。
— 柏タイムズのひと (@KashiwaOwner) 2016年3月18日
今回だと自社同士で食い合うことを良しとせず、街のプライド関係なく自社利益を優先するホールディングス側の意向が通った形だと思うなー https://t.co/LZo0hwEe67
逆張り?
ここで気になるのが、近頃の首都圏のショッピングセンター(SC)の動向です。近頃のSCは、特に柏のあたりは新線建設・新駅設置の影響もあって、
と駅前に郊外型SCを建てるケースが多いです。
これは電車利用と車利用の両方を取り込めるというメリットがあるんですよね。このメリットを利用者からしてみた場合、
- 天気・買うもの・気分次第で車で行くか電車・バスで行くかを決められる
- 車を使う人と使わない人とが落ち合いやすい
というメリットになります。
ひるがえって駅からアリオ柏は00年代から続く郊外型SCに肉付けしたものです。駅からシャトルバスが出ていますが、車が前提の立地です。上記のメリットは手に入れられません。そういう地にSCを建てるのは、まるで逆張りを試みているかのようです。
柏そごうの閉店はそんな逆張りに対する不安を解消しようとする動きにも見えます。
イオン
そういえば、昔沼南にイオンができるという話を聞きました。場所はまさにアリオ柏が建つところです。
裏が取れていない噂のようですが、この土地を開発する案件だけ先にあったとすれば、逆張りみたいな形になるのも理解できます。
のるかそるか
柏駅前は新鎌ヶ谷やおおたかの森のようにじわじわと影響を受けるのだろうと思えば、そごうの閉店というドラスティックな影響を受けることになりました。
柏駅前は、そごうの跡地をどう利用するのでしょうか。
アリオ柏は逆張り設計が当たるのでしょうか。
11月に日記記事を書いた時点ではわくわくしていましたが、今時点ではどきどきしながら開業を待っています。1年後、柏はどうなっているんでしょうね。
*1:まあ、そごうじゃなければ駅前にお城のような建物は建てなかったでしょうが……