丘と谷津の硲に憩う

あちこちほっついて身に覚えたことをしたためようと

伊勢丹の一部を松戸市が借り受けることになりそうです

百貨店という業態が全国的に不振を極めていますが、松戸の伊勢丹で動きがありました。 http://www.yomiuri.co.jp/economy/20170822-OYT1T50136.htmlwww.yomiuri.co.jp www.sankei.com

家賃を10年間で21億円、松戸市が代わりに支払うという内容です。私の狭い観測範囲では支払額の高さに驚く人ばかりでした。

でも下のように考えれば、納得できなくもないかと感じました。

伊勢丹閉じれば伊勢丹通りも道連れに

実際に歩いて気付いたのですが、伊勢丹松戸駅西口から南へ伸びる「伊勢丹通り」の終点にあります。全長200メートルくらいの商店街ですが、この通りに色々な店があつまっています。

この商店街をショッピングモールで例えれば、終点にある伊勢丹は目的核にあたります。イオンモールでいえばイオン(直営売場)、アリオでいえばイトーヨーカドーにあたる「目的を持って訪れるテナント」といえそうです。

その中核を務めるテナントが抜けると伊勢丹通りを往来する人が減り、伊勢丹通りそのものが危うくなるのではないか——そう思って伊勢丹を死守するべく家賃の肩代わりを決断した可能性もあります。

まだ決まっていない

この動きは本決まりではなく、このあと市議会で審議がなされる予定です。

私個人としてはこの審議が紛糾しそうだなと思っていて、下の点が結構人によって価値観が違って判断が分かれそうだと感じるからです。

  • 1年間約2億円という値段
  • 松戸市唯一の百貨店と言われますが、食品に生き残りがかかってる百貨店にとっては駅ビル「アトレ松戸」が十分に競合となっていること
  • そもそも東京(上野松坂屋日本橋三越)へ近いこと

どうなりましょうか……。

追記

www.tokyo-np.co.jp 29日に既報の通り、市議会での見送り決定ののち、店を畳むことが決まりました。やはり課題は大きかったようです。