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iPhone 3Gはインターネットマシンとして見ても微妙? ガラパゴス・ケータイはやっぱりすごかった - キャズムを超えろ!

一言で言うと、iPhoneなんて単なるハコモノだと。偉い人にはソフトがついてこない現状がわからんのです。という感じか。

私見

たとえ第3.5世代のHSDPAに次ぐLTEやそれと並行する次世代PHSやモバイルWiMAXなんかがまともに機能し始めても、ディスプレイ寸法の絡みでパソコン用サイトを見るという形態はそれほど主流にならないと思う。
解像度を高めれば字が小さくて読めたもんじゃない。アドエスを見れば分かる。逆に解像度を低めれば上下左右のスクロールがしんどい。iPhone用コンテンツが現れるというのは、それが分かってるからだろう。
この環境は日本のケータイも同じ。いくら折り畳み形式が必須になったといっても、ディスプレイ寸法には限界がある。ケータイ向けコンテンツというのはこういう環境に合わせて夏野さんが涵養した業界なんだろうと実感するよ。ま、IPアドレスによるフィルタリングや公式サイトの囲い込みは酷いと思う。
ケータイもiPhoneやらWindowsMobileやらのモバイル機器も同じ狭小ディスプレイ機器なんだから、仲良くすればいいんじゃないの?
それにはケータイブラウザのパソコンブラウザ並みの仕様とCookieの装備と…とかいう諸元の整備をしてほしい。

でも

これを読む限り、ガラパゴスケータイとモバイル機器と溝は埋められそうにないと感じるわけで。
これが全面的に実施されれば、狭小ディスプレイ機器でケータイサイトが見られないモバイル機器は、それほど多くない専用コンテンツを除いて重たくて見づらいパソコンサイトを見るほかない。
「多くない」というのは、パソコン向け、ケータイ向けに次いで第三種のデバイス向けにコンテンツを設けて運営するほど体力気力財力のある運営元はそう多くないと思われるから。いや、三キャリア向けを作るだけで結構神経遣いますって。
というわけで、しばらくはケータイ向けの優位性は崩れまい。モバイル機器が実用的に使えるようになるのは、ケータイ向けサイトがケータイと完全に共用できるようになってからじゃなかろうか。
言い換えれば、狭小ディスプレイ機器をひとくくりにできればなんとかなる気はする。とはいっても、環境が多様すぎて囲い込みは不可能だから、どう上記の参照先みたいな懸念に応じられるかが大きな課題になるのかな。