丘と谷津の硲に憩う

あちこちほっついて身に覚えたことをしたためようと

集合知によるウェブの乾燥化

確かに、ウェブページを訪れる際にあったわくわく感とか手作り感といったものがここ数年でかなり殺がれた印象。あの頃は一ページ一ページめくるのも楽しかった覚えがある。
上の文献には「情報発信」とあるが、今からすれば「情報」だけじゃなくて「情報を出す楽しみ」も滲み出ていたように感じる。
それが変わったのは、やっぱりブログの登場だろうな。敷居が低くなったおかげで誰でも自ら持つ情報を出せるようになった。その反面、文字だけの勝負となってページ全体の装いからはその人となりが把握できなくなった。
あの楽しさ……そう考えると、ニコ動が「集合情」と標榜するのも分かる気がする。情報だけじゃないよ、心情も集まればもっと楽しくなれるよ、ってことか。動画って割と人となりが滲むからね。