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丘と谷津の硲に憩う

あちこちほっついて身に覚えたことをしたためようと

小売りがロングテール化、あるいは拠点性が失せること

地元 商業

小売業で唯一の成長産業がコンビニと食品スーパーだという話を聞きました。

確かにイトーヨーカドーもあちこちで食品館を開いています。常磐線の車窓から見える三ノ輪の大きなヨーカドーも食品館に変わりました。一方でGMSが不況でイオンが赤字というニュースもありました。

セブン-イレブンという拠点性の高い店が町中のあちこちにできることで、“わざわざ行かなくても要るものは買える”時代です。
そう考えると、コンビニは地理的なロングテール戦略になっているのかもしれません。商店街やショッピングセンターが紀伊國屋書店ならばコンビニがAmazonです。

Amazonロングテール戦略は趣味嗜好に基づくものですからマスはマスのままですが、地理的なロングテール戦略になりますと拠点へまで行く必要が失せますから当然マスの拠点性は下がります。
そう考えると、Arioの新規出店凍結というのも理解できます。セブン-イレブンとの食い合いになるからです。
toshoken.com

こうしてみると、「ケの消費」を7&i HLDGSは求めているのだと感じます。
これはイオンモールや百貨店の「ハレの消費」と真っ向対立します。なんでミレニアムを買収しちゃったんでしょうか。というか、ヨーカドーのプチ百貨店的なスタンスともたがいます。サードポイントの物言いにも一理あります。


柏そごうの跡地をどうするかという問題がありますが、今のまま何らかの商業施設を入れてもよくなる気がしません。駅の拠点性が下がっているからです。
柏そごう跡みたいな大きなハコを埋めるには拠点性を上げつつ埋めなければ駅前全体が破綻しかねません。

それには①コンテンツ②足の確保―――の二つが要ると思います。

①コンテンツは、ハウディモールやダブルデッキでイベントを開いたりしていますが、シネコンなど常設のコンテンツが足りません。また、店舗では郊外店舗と比べて1店舗あたりの品ぞろえが悪くなりがちなのを補う手立てが要ります*1

②は、車を使うのが一般化しつつある中で柏駅周辺へ来てもらいやすくするかという点が課題です。
市は過疎地への手当てはしてきていますが、稠密な地域への手当てはしていません。東武との折り合いをつけつつ、自家用車よりもイオンの送迎バスよりも便利に駅に行きやすくする方策が要ります。バスの高度化を図るのか大駐車場を造るのかパーソナルモビリティに期待するのか分かりませんが。

どこでも商業区画になりつつある中で拠点性を保つにはもっと何かをしなければハレの消費の場は維持できません。どうすればよいでしょうか。

*1:オムニチャネル戦略で補えるかがカギでしょうか……