丘と谷津の硲に憩う

あちこちほっついて身に覚えたことをしたためようと

読了――「他人を見下す若者たち (講談社現代新書)」

読み途中での手短な書評はmixi日記でも書いたけど、読了したから改めて感想を。
こんな印象はだれしもが抱くものだと思う。そこで、これをデータに拠って論じようと試みるのは斬新でおもしろい。しかし、推論に基づく推論が多すぎ。きっちり足下を固めてから論じたほうがいいのでは。

連想

この評論姿勢はブログみたいだ。
ブログでコメントをよく得るには、論をよく敲かず思いのままをさっと表したほうがいいという考え方がある。これはコメント欄での意見交換を経ることでページ全体で見れば敲いたことになる、という旨だったか。*1それに照らせば、この本はやけにブログ風だ。本は筆者に対する意見を出すハードルが高いのに。
そんな思いをこの姿勢から抱いた。
ま、この所感も本の著者に大したこと言えるほどのものでもないんだけど。

備考

読んでみたいけど忙しいって方は「はじめに」を読んで論じたい主旨がわかるかと。

*1:典拠忘却。申し訳ない。