丘と谷津の硲に憩う

あちこちほっついて身に覚えたことをしたためようと

あなたの知ってる都市伝説は?

ココログトラックバック野郎の企画。文化祭の放送でこんな話題を出したばかりなのに、なんというタイミング。
放送に出さなかった中で、私が知る話といえば…高速道路を自転車で走るおじいさんという話。

あらすじ

ある若い男が高速道路を運転していた。その男はラジオを聴きながら好調に飛ばしていた。
夕暮れ、それもヘッドライトをつけるか否かというたそがれ時、あるトンネルを通り過ぎた。ラジオの入りが悪くなったから、気は周りの風景に移った。
ふと脇を見たら、自分の車と全く同じ速さで走る自転車が寄り添っていた。しかも、漕ぐのは年を取った男。若い男は驚き、急いで速度を上げるが、どんなに速度を上げても寄り添ってくる。若い男は怖くなって猛スピードで次のトンネルに入った。
次のトンネルを出た瞬間、おじいさんの姿は無かった。
 
後の話によれば、あのおじいさんはこの辺りの地主だったようだ。強制代執行で土地を召し上げられてしまったらしい。出来上がった高速道路を見て悲しみ、恨んだ。
開通まもなくの頃、おじいさんは自分の家から自転車に乗ってこのトンネル附近まで行った。そこで、自転車から降り、飛び降りたそうだ。すぐに高速で走る車に撥ねられて亡くなったとのこと。
ちょうど、その若い男が運転していたのと同じような、白いセダンだった……。

という話

ちょうどこの話を知った頃は、新潟は下越の親戚の家によく遊びに行ってた。親戚の灰色のセダンで送り迎えをしてもらっていたから、ちょっと背筋が凍った覚えがある。色が違ったのがかすかな救いだった。
今でもこの話が一番記憶に残ってる。