丘と谷津の硲に憩う

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ケータイの世代表記

端的にまとめれば、ケータイの型番が分からなくて困るという話。
私もさっぱり分からんです。そんなA5522SAユーザー兼Advanced/W-ZERO3[es]ユーザーです。


大方の見方では、二年縛り対策との説が有力らしいです。
ざっくり言えば、「機種変更しよっかな」とて手に取った際に去年以前のものと分からなくするため。
ここまで市場と機能の進化が飽和すれば去年の端末を手にとってもさして変わらないけど、年を示すものが含まれると心証が悪いから避ける、という目論見でしょう。


店に入る/カタログ・冊子・ウェブサイトを見るまで何を物差しにしていいか分からないのは普通。
混乱するのは通信キャリア側も覚悟してましょうし、推測もしていましょう。ってことは、ユーザーとしては欲しい機能で純粋に選ぶしかないってことなんでしょうね。
ならばBTOモデルを用意しろと言いたくなりますが。
……といいつつ、地味に発売年を表すアルファベットを組み込んである辺り、ドコモはこすい。


ちなみに、docomoの場合は「01シリーズ」云々よりも公式通り「STYMEシリーズ」「PRIMEシリーズ」っていうほうが適切なんでしょうね。
例えば、「903i」に対する「702i」……という機能別に区分けする見方だったら、「STYLEシリーズ」とか「SMARTシリーズ」とかいう呼び方に今度からなるんでしょう。それを示唆する文字列が全く型番の中にありませんが。
逆に「903i」に対する「905i」などという世代別に区分けする見方だったら、そんな見方をするんじゃねぇっていうことなんでしょう。(理由は上記)
末尾の「A」が2009年端末の意らしいから、世代を見分けるするにはここでするしかありません。


auauとて同じ。
WINでは数字の十の位が世代を表しました。それ以前*1は世代を表す数字は無かったのに。
今回これをやめて旧態へ戻したのもこれが不都合になったからでしょう。
つまり、今後は通常シリーズ(**nnn)かニュースタンダード(NSnn)にしか区分けしませんよということを表します。
ドコモやWIN以前と比べてもずいぶん割り切った印象がありますが。


……と考えると、SoftBankは奇怪です。型番はVodafoneから受け継いだ、世代を表さない方式です。(たぶん)
しかし、ウェブサイトでは「****年(春 夏 秋冬)モデル」とシーズン別にしか用意してありません。逆行しているようで興味深いです。


WILLCOM(標準端末)の型番:WX3nn**も、十の位に世代を表す数字があります。
ただ、WILLCOMは昔から一度に数機種も出すような通信キャリアじゃありません。これは、ユーザーは世代が機種名に含んであってもなくても去年以前のも買い替える候補に入れてくれてる、という算段なんでしょうかね。
一方、WILLCOMSIM STYLEはWSnnn**という型番ですが、世代はありません。弱小メーカーや一発屋メーカーや王様のアイデア的な品にも対応するためかなと推測します。こういう場合に世代があったら、ただでさえ売れ行きの悪い商品の寿命が更に縮まりますからね。
……そう考えれば、標準端末に世代を盛り込んだのは一人前のキャリアとしてきちんと機種を出していくぞという意図でしょうか。背伸びしすぎ。


イー・モバイルはまだ把握していませんから省略。
ぱっと見、au WINと同じ命名規則でしょうか?
SがスマートフォンでHが通常端末?

それにしても

auの通常シリーズとニュースタンダードシリーズでぱっと見で分からないのが難儀。区分けはもっと目立ててほしい。
SoftBankでさえ明らかにジャンル違いのスマートフォンは「X」から立てるし。

感想

SoftBankの数字で始まる型番は生理的に受け付けない。
世代を明確にしないのって弱小キャリアのやることだと思っていました。ここへ来て首位と次位が相次いで改めるということで、じり貧の体力勝負になりつつあるのかな……と。
でも、正直docomoiモード開始以前から続く伝統を排除するとは思わなかった。親のD208をいじくり倒していたのもいい思い出。
通信キャリアの消耗戦、CPの狼狽、ケータイ業界にとって2009年は波乱がちな年。そういえば、WILLCOM COREの中核たるXGPも今年開始。UQのモバイルWiMAXも今年開始。一ユーザーとしては面白そうです。