丘と谷津の硲に憩う

あちこちほっついて身に覚えたことをしたためようと

歩きました

仕事場で地震に遭いました。ビルにひびが入りました。
時計は落ちるわパソコンは倒れるわというひどい有様でした。入社一週間たたずしてこんなことになるとは……と、避難してスタバの炊き出しを頂きながら思った。824Pのワンセグで情報を見てみると、東北が悲惨な状況になってることを確認。
オフィスに戻って路線情報を見てみると、首都圏の全路線が運休決定。復旧の見通しも立たない。
そういうわけで、行けるところまで行こうと決意した。

勤務先待機

そういう指示を役所が言っていた。でも築40年超というオンボロビルと運命を共にする勇気はなかった><

まずは歩く

"避難所へ身を寄せる"という選択肢は当初無かった。というか、Twitterのタイムラインを見てそんな発想があったのかと知った。
そのときは、オフィスを離れてだいぶ歩いた向島周辺だった。上野駅を経て浅草から6号に乗っかってだいぶ歩いた地点だ。
こういうときTwitterみたいな情報収集は大変助かる。「そういうのもあるのか!」と教えてくれる貴重な存在だった。


そういう避難所への避難を求めるのは耳に入ってたけど、「30kmくらいならば歩けるんじゃね?」と思って結局歩くことにした。
でも、追い詰められた状況下で下した判断は正常な判断じゃない。指示に従うことがいかに無難かを思い知ったわ。


金町までは順調に歩けた。だけど、北松戸あたりでだいぶへばり始め、新松戸(二ツ木)のマックで一度ダウン。そこでちょこちょこ休憩を入れ、足を引きずりながら自宅へようやく到着した。金町から自宅までおよそ6時間。どれだけへばったかという証左。
30kmという距離は通常歩けるような距離じゃないということを理解した。うん。
あと、二次災害というのは

  • へばって行旅死亡人となるおそれ
  • ひったくり等の標的にされるおそれ
  • よろけて自転車やバイク等と接触するおそれ
  • 看板の落下や地盤の陥没等に巻き込まれるおそれ

と、前もって考える以上にいろいろあるって分かった。体験すると身に沁みて理解する。

とりあえず何事も無く帰れたんだけど、幸運だったと思う。もっと安パイを取ったほうがいい。身の安全のために。