会津・越後・越中の旅
気分転換がいちばんの目的だけど、今まで乗ったことが無い列車を乗り巡る旅に出た。行くぜ、東北陸。
6050系
魅力を削がれ続けている東武快速。生い先が危ぶまれる存在。
大昔に乗ったことがあって久しぶりの乗車だけど、この国鉄っぽい雰囲気が懐かしい。下今市以北は各駅に停まるが、それを苦に感じない乗り心地が良い。
テーブルを出してのんびり鈍行旅
はくたか
時速160kmを出す俊足。在来線でこの速度を出すのはこことスカイアクセスくらい。北陸新幹線の延伸開業で早晩姿を消すことが定かなので、早めに乗りに行くことにした。
160kmはひたすら早くて新鮮だった。ただ、新幹線車両より気密性が低いのか、トンネルに入る度に耳が痛くなる。鉄道で耳が痛くなるのはTX以来だった。160km/hの代償だろうか。
アルペンルート
ふらっと寄るような感じでアルペンルートに赴いたけど、観光地だけはあって魅力的。黒部平から望む山並みもそうだし、何よりも黒部ダム。
観光放水をしていて堤体の吐水口直上にいると飛沫が舞いあがってきてひんやりできた。夏にはかなり気持ちいい体験。
「黒部の物語」という工事の秘話を公開している所もあり、じっくり見られなくて残念。4時間ほどいたけど思った以上に時間が足りなかった。もっと時間を押さえてからまた来たい。
また、アルペンルートは乗り物の連続。トロリーバスは生まれて初めて乗った。
乗り心地は普通のバスながら、電車のような発進と静粛さは不思議な印象を持った。それ以上に、トンネル幅ぎりぎりなのをこすらずに走る運転手の技量に驚いた。
黒部ダムカレー
ダムカレー!
ダムに来たからにはダムカレー。後からぴりりと来るグリーンカレーだった。ご飯が堤体を模していて少ないんじゃないかと思っていたけど、案外量があって満たされた。おいしゅうございました。
気になったこと
乗り鉄がてらに思った鉄道の未来。
切符
JRの切符予約のめんどくささが大変。JR東日本だけで「えきねっと」と「モバイルSuica」と切符予約に2系統あって何がお得か調べるのにずいぶん時間を費やした。
おまけに、今回は富山から信濃大町へ抜ける道筋だったからJR東日本で完結したものの、逆向きならばはくたかの切符をJR西日本の「JRおでかけネット」で押さえることもできたので、更に調べるパターンが増えた。
この辺のめんどくささを感じて“一本列島”を維持する気は無いんだなと思ったりもした。
高速バス
会津若松−新潟線で初めて高速バスに乗ったけど、高速道路をぐんぐん走るのはなかなか快適だった。とりわけこの路線は競合するのが難所を縫うように走る磐越西線だから余計にそう思う。
磐越西線は幹線だけど、明治以来ずっとほぼ同じところを走っている。それに対して磐越道は谷に橋をかけ山を穿って造られているから速くて快適。
また、並行する国道49号線は磐越西線と並走する仲だけど、本尊岩隧道周辺が危険だからと大規模な付け替え工事が行われた。阿賀野川の対岸に長いトンネルを掘るという規模だ。それに対して磐越西線は今なお本尊岩を往来している。
安全を考えるならばセットで付け替えたほうがいいんじゃないかと思ったけど、道路だけ改良されてなんだかなあと感じる。公共の福祉って鉄道は埒外の話なんだろうか。駅間だからラッチ内だけど。